【親戚のお節介なおばちゃん家(おばちゃんち)プロジェクト】について。
私たちそらにくもはただ集うだけの場所ではなく、ご利用者がそらにくもに寄せた信頼をきっかけにし「人間捨てたもんじゃないぜっ」と、もう一度社会と繋がり、イキイキと暮らす事を目的とし、前へ進むための仕掛けを作っています。
ニーズに上げたように、まず、私たちはご利用者一人一人が他者への信頼を獲得する為のアプローチをします。
題して【親戚のお節介なおばちゃん家(おばちゃんち)プロジェクト】!
そらにくもに来るご利用者は皆、支援される事に懐疑的で、支援を「指導」「管理」「ビジネス」「上から目線」と受け止めてしまう傾向にあります。
「偉そうに指導されたくない」「もう大人なのに管理されたくない」「支援者は福祉ビジネスとして関わっているだけでしょ」と決めつけてしまい、支援者との間に壁を作ります。
なので、そらにくもではご利用者の特性や傾向を丁寧に共有しながらも、「上から目線(と彼らが思っちゃう)」な支援をあえてせず、スタッフはただの個人として存在し、疑似的にお節介な親戚のおばちゃん家を作っています。
そらにくもスタッフは疑似的な親戚のおばちゃん、おっちゃんです。
スタッフそれぞれが福祉のマニュアルに固執せず 、自分の人生経験や得意な事をご利用者の為に存分に使い、発揮しながら目の前のご利用者と過ごします。
お節介おばちゃん家その① そランチ「よう来たなぁ、ご飯食べぇ」
ご利用者には生活困窮者が多く、さらに障害の為に台所に立つことが困難な人も少なからずおり、食事は安価な出来合いの炭水化物が中心で、孤食も目立ちます。
私たちは
「野菜中心の栄養のあるものを誰かと一緒に食べる」
「自分を個人として想ってくれる人が作ったものを食べる」
が心身の健康の一歩と考え、心と身体の為の食事セラピー「そランチ」を提供しています。
そらにくもは親戚のおばちゃん家なので「そランチ」は当然無料です、ここが大きなミソで、お金を介在すると「ただのおいしい給食」となり、親戚のおばちゃん家ではなくなってしまいます。(お金を介在すると魔法が薄れる、的な感じです)
お節介おばちゃんはいつ顔をだしても「よう来たなぁ」と迎えてくれ、お節介力を存分に発揮し皆の健康や、好物や、食べてみたいものを想いながら暖かいご飯を作っています。
そして、何時に来ても、いつだって「ご飯食べぇ」とホカホカのご飯があって、食べると元気が出て「おばちゃんの家にはいつ来たっていんだな、自分の居場所なんだな」と安心できます。
※既にお米やお野菜や、肉類を買うためのお金などをご寄付してくださっているサポーターの皆様のおかげで、ご利用者たちは「私たちを気にかけてくれる人がいるんやね」「世の中にはええ人がいっぱいおるんやね」と他者を信頼する手助けになっています、ありがとうございます。
お節介おばちゃん家その② 「いつでも聞くでぇ」
お節介おばちゃんやおっちゃんは聞いてほしい時にはいつだって話を聞いてくれます。
おばちゃんだって、おっちゃんだって昔はナイーブで可憐な若者だったのですが、すったもんだ生きてきて落胆や諦めを繰り返し、おばちゃん、おっちゃんに進化したので「人生ってそんなもん」と知っていますし、手垢のついた説教や同情や助言が何の役にも立たない事も自身の絶望の中で経験しています。
「亀の甲より年の功セラピー」ですね。
なので、まずは、じっくり話を聞いて、ただただ「がんばったな」「しんどかったな」と受け止めます。
しかもそらにくもは1ルームの空間なので、誰かが話す悩みは空間を共にする誰かに筒抜けです。
ご利用者それぞれが誰かの涙や苦しみを垣間見ながら、自分だけが苦しいのではなく誰もが苦しみながらも懸命に生きている事を肌で知る事が出来ています。
(ご利用者皆さんには、狭い空間ゆえ、話が筒抜けである事を事前に了承していただきメンバー登録してもらっています)
お節介おばちゃん家その③ 「あー、それな、大丈夫、大丈夫」
沢山話をし、付き合いが長くなり、絆が深まったら、おばちゃんはそこからさらに苦しみや悲しみを具体的に共有し、苦しみの色を薄くする手助けの「そらセッション(カウンセリング)」をします。その苦しみが「妄想なのか」「現実なのか」をくっきりと仕分けし、大事に抱えてきた苦しみの真ん中から少しずつ遠ざかり、自分自身を俯瞰して眺める練習をします。 「妄想を妄想と認識」して「現実の悩みを現実的に対処」すると苦しみはかなり薄れます。
苦しみの正体が見えてくると心のさざ波が凪ぐ時間が増えます。心が凪ぐと、周囲の人が皆自分と同じように様々な葛藤を抱えながら生きていると気が付き、自分の為に楽しい事や嬉しい事に取り組む余裕が生まれます。
お節介おばちゃん家その④ 「おもしろそうやん、やろ、やろ」
おばちゃんとおっちゃんは皆と楽しいこともします、というか、自分たちが率先して一緒に楽しみます。
「ゲームが得意」と話してくれたら「じゃ、オリジナルゲームつくろっ」と手製のゲームを作ったり、「絵が得意」と聞けば画材やモチーフを一緒に考えて一緒に描いてみたり、「リコーダ吹ける」と聞けば家から子供時代の笛を探し出して一緒に合奏したり、カードゲームに負け続けシュンとする姿を見れば勝手に攻略法を伝授しようと作戦を立てたり、「野菜を育ててみたい」と聞けば苗を買ってきて一緒に植え、結局毎日自分がせっせと水やりをしたり、お節介おばちゃんの家では、スタッフとご利用者が嬉しい事を共有し体験し笑い転げ、ご利用者との会話をヒントに、ご利用者が余暇を楽しく過ごす為の得意技を見付けます。